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第十四章 ニューハーフ学園三年目②

それから六月になりお姉ちゃんの結婚式の一週間前にお姉ちゃんの荷物をマンションに運びました。
お店の方はお姉ちゃんの準備と結婚式と新婚旅行で三週間は出られないので今月はアルバイトを雇いお店は任せて直人さんの家族も全員来てくれたので一日で片づきました。
そして翌日、ママが「これからはマンションが使えないから、直人君と一緒の時は美穂ちゃんの部屋につれてきたらいいわ。パパも紀子ママもそう言っているから」と言い僕は「うん、わかった」と言いました。

そして結婚式の当日、僕は朝からママ達と美容院でヘヤーメイクをして貰いこの日のためにパパに買って貰った振り袖を着せて貰い、ママ達は訪問着で家に帰るとお姉ちゃんは支度があるのでママ達と先に出掛けました。
そして僕は「パパ、お姉ちゃんがお嫁に行ったら淋しい」と聞くとパパは「まだ美穂がいるから淋しくないよ」と言い僕は「私は結婚してもパパのそばにいるからね」と言いパパは「だめだよ。美穂は直人君と結婚したら直人君の事だけを考えたらいいから。美穂が嫁に行ったら紀子と直美と三人でやっていくから」と淋しそうな顔をしていました。
そして直人さんの家族が来てから僕たちは結婚式場に行きました。
結婚式場の控え室に入るとお姉ちゃんの支度も終わっていて僕は「お姉ちゃん綺麗よ」と言うとお姉ちゃんはパパとママ達の前に座り指を付いて「お父さん、お母さん長い間お世話になりました」と言い僕に「美穂ちゃんパパやママ達の事をお願いね」と言いママ達もお姉ちゃんも涙を流していました。
それから結婚式をして披露宴会場に行くとお姉ちゃんの友人として優子ちゃんと早紀ちゃんも来ていて披露宴が始まりました。
そしてパパ達の親戚の人にパパは僕とママの事をつつみ隠さず話し、直人さんの家族も僕の婚約者の家族と言っていました。
そして披露宴も楽しく進み最後に両親への花束贈呈がありパパと紀子ママが前に行くとお姉ちゃんはマイクを持って「直美ママも来て。それに美穂ちゃんもそばに来て」と言い前に行きママは紀子ママの横に並ぶとお姉ちゃんは「直美ママも私のお母さんなのよ」と言いお姉ちゃんがお兄さんのお母さんに花束を渡し、お兄さんが紀子ママとママに渡しママは「由紀ちゃんありがとう。私嬉しいわ」と言い涙を流していました。
そして披露宴も終わりお姉ちゃん達を空港に送り家に帰りました。
そして家に帰ると二人のママは平気みたいでしたがパパはどことなく淋しそうで、パパがお風呂に入ると僕も着替えを持って行き「パパ、私も入ってもいい」と言うとパパは「いいよ」と言ったので服を脱いで入っていきました。
そして体を洗い湯船に入るとパパは「美穂、パパの事は心配いらないよ。少し淋しいけれど美穂がいるから大丈夫だよ」と言いました。
そしてお風呂から上がりリビングに行くと僕にジュースとパパにビールを紀子ママが出してくれてそれを飲みながら話しているといつものパパに戻っていました。
すると紀子ママが「美穂ちゃんはみんなの事を気にして本当に優しいわね。実は直美ちゃんが手術をして始めて貴方とホテルに行った日に私の事を気にして私と一緒に寝ると言ってくれたのよ」と言いするとパパは僕を抱きしめて「美穂は私たちの優しい娘だもの」と言い続けて「だけど、学園を卒業したら迷わず直人君の所に嫁に行くんだよ。私たちの事は心配いらないし、私たちは由紀や美穂が幸せになるのが一番嬉しいのだから」と言いました。
そしてその週の土曜日に直人さんが家で泊まっていて僕の部屋でベッドに入ると結婚式の夜の事を話すと直人さんは「家の両親とも話しているのだけれど、美穂と結婚してこの家の人たちが許してくれたらここで暮らしてもいいと思っているんだ」と言い僕は「本当に」と言うと直人さんは「本当さ。すでに両親も賛成してくれているよ」と言い僕は直人さんに抱きついてママの事を気にしながらもHをして眠りました。



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