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第十二章 ニューハーフ学園二年目②

そしてそれからも昼までは授業で昼からは訓練と続き夏休みになりました。
そして僕が帰ったその夜ママもお店を休み家族で食事をして僕は久しぶりにパパとお風呂に入りリビングに行きました。
するとみんなが集まってママが「美穂ちゃん、ママね今のお店を辞めるの」と言い僕は「うん、これからはどうするの」と言うとママは「美穂ちゃんはママが以前からメイクの勉強をしていたのは知っているわね」と言いママはこの家に来てからメイクの勉強を始め僕や紀子ママやお姉ちゃんにメイクの研究をしていました。
そして「それでね、今から化粧品のお店をやろうと思っていてちょうど由紀ちゃんの隣が開いているのでそこに開店する事にしたの」と言い僕は「わかったわ。私も出来るだけお手伝いするわね」と言い紀子ママが「それでね私もパパが許してくれたから直美ちゃんや由紀ちゃんの手伝いをしようと思うの。そしたら美穂ちゃんが卒業したら四人で働けるでしょう」と言いました。
そしてパパが「それともう一つ、昨日努君が由紀と結婚したいと行って来て、今度の日曜日に九州から努君のご両親が家にこられるから」と言い僕は「それじゃ私とママがいても大丈夫なの」と言うとお姉ちゃんは「大丈夫よ。努さんが直美ママの事も美穂ちゃんの事も言っているから。もしも二人の事で何か言われたら私は結婚をしないわ。私は努さんの事が大好きだけど、それ以上に二人の事は大事だから」と言いました。
するとパパが「昨日直美も同じ事を言ったけれど直美も美穂も私たちの家族なんだから二度とそれだけは言わないで欲しい」と言い紀子ママが「そうよ、あなた達の事で何か言う人があれば私も黙っていないわ」と言い僕とママは本当に大事にされていると思いました。

そして日曜日、九州からお兄さんのご両親が来られてそれぞれの家族の紹介がありそれがすむとおじさんが「この家は美人の家系ですね」と言いおばさんが僕に「あなたが美穂ちゃんね。努から聞いているわよ。今高校生でニューハーフ学園という所に行っていると聞いたけどそこではどんな事をするの」と言い僕は「お昼までは授業があり、お昼からは女性になる訓練があります」と言うとおばさんが「そうなの」と言いました。
そしてパパが「実はこの美穂もすでに婚約をしているんですよ」と言うとおじさんが「そうですか。そしたら私たちの親戚になるので会ってみたいですね」と言いパパが「今晩は食事をして貰おうと思っているのでそこに招待をしています」と言いました。
そして結婚式は来年の六月にすることになり、直人さんの家族も来て、夜は近くの料亭で食事をしてお兄さんのご両親は宿泊先に帰っていきました。

そして翌日からはブティックで毎日働き、ママもまだ夜はお店に行っていましたが、昼間は紀子ママと一緒に化粧品店の開店準備をして、途中からは直人さんのお母さんもお父さんの許可を貰い参加をするようになり、僕が二学期になる前にと言って八月の終わりに化粧品店をオープンさせ当日は僕もママに店を手伝いました。

そして二学期になるとすぐに手術の日が来ました。
僕は昨日から入院をし当日は僕の家族四人と直人さんが来ていて手術室に入る前に直人さんが「美穂、頑張って。僕も手術が終わるまでここで待っているから」と言って手を握ってくれて手術室に入りました。
手術室に入ると手術台に移されてマスクを被されると眠気がしてきて意識がなくなりました。
そして僕が目を覚ました時には病室のベッドの上で外は暗くなり病室にはママと直人さんがいました。
ママが「美穂ちゃん目が覚めた、どこも痛くない。それから声帯の手術もしているから先生の許可が出るまでは絶対に喋ってはだめだからね」と言い僕がうなずくと直人さんが手を握り「美穂、大丈夫か」と言い僕はうなずきました。
そしてママが「美穂ちゃん、今日はママが朝まで付いているからもう一度眠りなさい」と言うと僕はもう一度眠りました。
そして今度目が覚めたのは翌日の朝で少しのどが渇いたなと思っているとママが「美穂ちゃん、目が覚めた。まだ食事は出来ないけれどジュースを飲む」と言い僕がうなずくとジュースを飲ませてくれました。
そしてしばらくすると、パパと紀子ママとお姉ちゃんが来てパパが「美穂、大丈夫か。どこも痛くないかい」と言い僕がうなずくと二言三言しゃべりパパは「夕方にもう一度来るから」と言い仕事に行き、お姉ちゃんが「私もお店に行くから。それと今日は直人君のお母さんと両方のお店を開けるからママ達は美穂ちゃんに付いてあげてね」と言い出て行きました。
そして夕べママは一睡もしていなかったみたいでソファーで少し眠り夕方にはパパと直人さんの家族が来てくれてお姉ちゃんと直人さんのお母さんがお店が終わってから来てくれました。
そして翌日からはママか紀子ママが朝から夕方までいてくれて一週間がたちました。



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